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保育園看護師とは?仕事内容・給料・向いている人|「大変」「使えない」と言われる理由も解説

2026 10/25
看護師を続ける
2026年10月24日2026年10月25日
保育園看護師とは|仕事内容・給料と向いている人

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「夜勤のない職場で、子どもと関わる仕事がしてみたい」 「保育園の看護師って、実際どんな仕事をしているんだろう」

日勤のみの働き方を探していると、保育園看護師の求人が目に入ることがあります。一方で、「大変」「看護師が使えないと言われる」といった声を見かけて、不安になる人もいるのではないでしょうか。

わたしは病院で約14年看護師として働き、子育てと夜勤の両立に悩んだ時期がありました。この記事では、同じように日勤の働き方を考えている人に向けて、保育園看護師について次のことをまとめます。

  • 保育園看護師の役割と、配置のルール
  • 具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 給料の考え方と、メリット・デメリット
  • 「大変」「使えない」と言われる理由と、長く働くためのコツ
  • 保育園看護師に向いている人と、求人を選ぶときのチェックポイント

制度の内容は、国や自治体の公式資料で確認できたことだけを書いています。給与や勤務条件は園によって大きく違うため、応募の際は必ず求人票や見学・面接で確認してください。

目次
  1. 保育園看護師とは|子どもの健康と安全を支える看護師
    • 保育園に看護師は必ずいる?配置のルール
    • 医療的ケアが必要な子どもへの対応も広がっている
  2. 保育園看護師の仕事内容
    • 保育園看護師の1日の流れ(例)
  3. 保育園看護師の給料の考え方
  4. 保育園看護師として働くメリット・デメリット
    • メリット
    • デメリット
  5. 保育園看護師が「大変」「使えない」と言われる理由
    • 看護師としての役割があいまいになりやすい
    • 医療の判断と、保育現場の経験則がぶつかることがある
    • 相談できる看護職が近くにいない
    • 長く働くためのコツ
  6. 保育園看護師になるには
    • 必要な資格
    • あると役立つ経験・スキル
    • 志望動機で伝えたいこと
  7. 保育園看護師に向いている人・向いていない人
    • 向いている人
    • 向いていない人
  8. 保育園看護師の求人を選ぶときのチェックリスト
  9. よくある質問
  10. まとめ

保育園看護師とは|子どもの健康と安全を支える看護師

保育園看護師とは、保育園(保育所)や認定こども園、小規模保育事業所などで、園児の健康管理や、けが・体調不良への対応を担う看護師のことです。「園看護師」「保育園ナース」と呼ばれることもあります。

病院の看護師が病気の患者さんを看るのに対し、保育園看護師が関わるのは、基本的には元気な子どもたちです。治療よりも、体調の変化に早く気づくことや、感染症やけがを予防することが仕事の中心になります。

保育園に看護師は必ずいる?配置のルール

保育園に看護師を置くことは、すべての園に義務づけられているわけではありません。そのため、看護師がいる園といない園があります。

一方で、国の基準には、乳児(0歳児)を4人以上預かる保育所では、そこで働く保健師・看護師・准看護師のうち1人に限り、保育士とみなすことができるという特例があります。いわゆる「みなし保育士」と呼ばれるもので、2015年4月からは准看護師も対象になりました。

この特例があるため、保育園看護師は0歳児クラスに入って保育の一員として働くことも多くなっています。応募するときは、看護業務と保育業務の割合を確認しておくことが大切です。

参考:北九州市「児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部改正について」(PDF)

医療的ケアが必要な子どもへの対応も広がっている

2021年に施行された「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」では、保育所の設置者などに対して、医療的ケアが必要な子どもを受け入れるための支援として、看護師など、またはたんの吸引などができる保育士を配置する措置を講じることが求められています。

たんの吸引や経管栄養などが必要な子どもを受け入れる園では、看護師が医療的ケアを担当することがあります。病院での経験を活かしやすい一方で、責任も大きくなる部分です。

参考:厚生労働省「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律の全体像」(PDF)

保育園看護師の仕事内容

保育園看護師の仕事は、園の規模や看護師の人数、保育業務をどのくらい担当するかによって変わります。代表的なものは次のとおりです。

仕事主な内容
園児の健康観察登園時の様子や体温の確認、日中の体調の変化に気づき、必要に応じて保護者に連絡する
けが・体調不良への対応すり傷や打撲などの応急処置、発熱やおう吐への対応、受診が必要かの判断の補助
感染症対策・衛生管理手洗いやうがいの指導、おもちゃや室内の消毒、感染症が出たときの対応や保護者への周知
アレルギーへの対応食物アレルギーのある子の情報管理、給食での対応の確認、緊急時の対応の準備
健康診断・身体測定嘱託医による健診の準備や補助、身長・体重の測定と記録
保健指導・保健だより子どもや保護者、保育士への健康に関する指導や、保健だよりの作成
保育業務0歳児クラスなどに入り、保育士と一緒に食事やおむつ替え、遊びの見守りを行う
医療的ケア園によっては、医療的ケアが必要な子どもへのたんの吸引や経管栄養などを担当する

病院と大きく違うのは、注射や点滴などの医療処置がほとんどないことです。そのかわりに、子どもの様子をよく観察して、いつもと違うサインに気づく力や、保育士・保護者とのコミュニケーションが求められます。

保育園看護師の1日の流れ(例)

あくまで一例ですが、0歳児クラスにも入る保育園看護師の1日は、次のようなイメージです。

時間仕事の例
8:30出勤。登園してくる子どもの健康観察、保護者からの体調の聞き取り
9:300歳児クラスで保育に入る。遊びや散歩の見守り
11:00給食の補助。アレルギー対応の確認
12:30午睡の見守り(呼吸や顔色のチェック)、記録の作成
14:30おやつの補助。体調不良の子の対応や保護者への連絡
15:30保健だよりの作成、医薬品や衛生用品の在庫確認
17:30退勤

シフト制で早番・遅番がある園や、土曜日に出勤がある園もあります。勤務時間は求人によって違うので、事前に確認しておきましょう。

保育園看護師の給料の考え方

保育園看護師の給料は、園を運営する自治体や法人の給与体系で決まります。公立か私立か、正社員かパートかによっても差が大きいのが特徴です。

病院から転職する場合に押さえておきたいのは、次の点です。

  • 夜勤手当がなくなる:病棟で夜勤をしていた人は、基本給が同じくらいでも年収が下がることがあります
  • 看護師向けの給与表がない園もある:保育士と同じ給与体系で、資格手当などが上乗せされる形の園もあります
  • 公立の保育園は自治体の職員として採用される:募集の時期や雇用形態(正規職員・会計年度任用職員など)は自治体ごとに違います

今の給与明細で夜勤手当がいくらになっているかを確認しておくと、求人の条件と比べやすくなります。

関連記事:看護師が夜勤なしで働くと年収はどう変わる?夜勤手当の差と日勤のみの職場

保育園看護師として働くメリット・デメリット

メリット

  • 夜勤がなく、日曜・祝日が休みの園が多い:生活リズムを整えやすく、家族と過ごす時間を作りやすくなります
  • 子どもの成長を間近で見られる:日々の成長に関われるのは、保育園ならではのやりがいです
  • 子育て中の人は経験を活かせる:自分の子育ての経験が、子どもや保護者への対応に役立つことがあります
  • 予防や健康づくりに関われる:病気になる前に防ぐという、病院とは違う看護の形を経験できます

デメリット

  • 給料が下がることがある:夜勤手当がなくなるほか、園によっては病院より給与水準が低いことがあります
  • 看護師が1人だけの職場が多い:判断に迷ったときに、すぐ相談できる看護職がいないことがあります
  • 保育業務の割合が大きいことがある:看護の仕事よりも、保育の補助が中心になる園もあります
  • 医療処置の技術から離れる:病院に戻るときに、技術面で不安を感じやすくなります
  • 子どもの感染症をもらいやすい:特に働き始めは、体調を崩しやすいと感じる人もいます

関連記事:看護師が子育てと両立する方法|使える制度と働き方の選び方を元看護師が解説

保育園看護師が「大変」「使えない」と言われる理由

「保育園看護師」と調べると、「大変」「使えない」「すぐ辞める」といった言葉が出てきます。その背景には、次のような理由があると考えられます。

看護師としての役割があいまいになりやすい

園によっては、看護師に期待する役割がはっきり決まっておらず、保育士と同じ仕事を任されることがあります。保育の経験がないまま保育業務の中心に入ると、「看護師なのに保育がうまくできない」と感じたり、周りからそう見られたりすることがあります。

医療の判断と、保育現場の経験則がぶつかることがある

子どもの体調やけがへの対応について、看護師の判断と、保育士や園長の経験にもとづく判断が違うことがあります。看護師が1人だけの職場では、意見を伝えにくいと感じることもあるようです。

相談できる看護職が近くにいない

1人職場では、判断に迷ったときや、自分のやり方が合っているか不安なときに相談できる相手が少なくなります。孤独を感じて、辞めたいと思う人もいます。

長く働くためのコツ

  • 入職前に役割を確認する:看護業務と保育業務の割合、0歳児クラスに入るかどうかを面接で聞いておきます
  • 保育士と役割分担を話し合う:体調不良時の対応や、保護者への連絡を誰がするかなど、ルールを共有しておくと動きやすくなります
  • 園の外に相談先を持つ:自治体や関係団体が開く研修会に参加すると、同じ立場の看護師とつながれることがあります
  • 根拠をもって、伝え方を工夫する:意見が違うときは、正しさを押しつけるのではなく、理由とあわせて提案する形で伝えるとうまくいきやすくなります

全国の保育園で働く保健師・看護師がつながる団体として、一般社団法人 全国保育園保健師看護師連絡会があり、研修会などを開いています。

参考:一般社団法人 全国保育園保健師看護師連絡会

関連記事:看護師の仕事に疲れたときの対処法|原因別の休み方と働き方の変え方

保育園看護師になるには

必要な資格

保育園看護師として働くには、看護師または准看護師の免許があれば応募できる求人が多くあります。保健師の免許を条件にしている園もあります。保育士の資格は必須ではありません。

あると役立つ経験・スキル

  • 小児科やNICU、外来での経験(子どもの体調の見方や、保護者への説明に慣れている)
  • 子育ての経験(子どもとの関わり方や、保護者の気持ちがわかる)
  • 救急対応の知識(けがや急な体調不良への初期対応)
  • パソコンでの書類作成(保健だよりや記録の作成)

小児科の経験がなくても、保育園看護師として働いている人はいます。経験がない場合は、子どもの病気や救急対応について事前に学んでおくと安心です。

志望動機で伝えたいこと

病院から保育園へ転職する場合は、「夜勤がつらいから」だけでなく、子どもの健康を予防の視点で支えたい理由や、これまでの経験をどう活かせるかを伝えましょう。

関連記事:看護師の転職の志望動機の書き方|職場別の例文と履歴書・面接で伝えるコツ

保育園看護師に向いている人・向いていない人

向いている人

  • 子どもが好きで、子どもの成長に関わりたい人
  • 小さな変化に気づける観察力がある人
  • 保育士や保護者と協力しながら働ける人
  • 1人でも落ち着いて判断し、必要なときに受診につなげられる人
  • 看護だけでなく、保育の仕事にも前向きに取り組める人

向いていない人

  • 医療処置や看護技術を磨き続けたい人
  • 看護師の仲間に相談しながら働きたい人
  • 保育業務を担当することに抵抗がある人

保育園以外にも、夜勤のない職場にはクリニックや企業の健康管理室などがあります。自分に合う働き方を比べてみてください。

関連記事:看護師がクリニックに転職するには|メリット・デメリットと向いている人・求人の選び方

関連記事:企業看護師とは?仕事内容・年収・なるには|元看護師がメリット・デメリットも解説

保育園看護師の求人を選ぶときのチェックリスト

応募する前に、次の点を確認しておくと、入職後のギャップを減らせます。

  • ☐ 看護師は何人いるか(1人体制かどうか)
  • ☐ 看護業務と保育業務の割合、担当するクラス
  • ☐ 医療的ケアが必要な子どもがいるか、その場合の担当範囲
  • ☐ 勤務時間(早番・遅番の有無)と、土曜日の出勤
  • ☐ 給与の内訳(基本給・資格手当・賞与)と、雇用形態
  • ☐ 研修の機会や、相談できる体制があるか
  • ☐ 園の規模と、子どもの年齢構成

可能であれば園の見学をして、看護師がどんな動きをしているかを見ておくと安心です。

関連記事:看護師が転職で失敗しないために|よくある失敗例と転職前に確認したいこと

よくある質問

Q. 保育園で働く看護師は大変ですか? A. 大変と感じるポイントは人によって違います。夜勤がない分、体力的な負担は減りやすい一方で、看護師が1人だけの職場で判断を任されたり、慣れない保育業務を担当したりすることに大変さを感じる人もいます。入職前に役割や体制を確認しておくと、ギャップを減らせます。

Q. 保育園看護師は担任になれますか? A. 園の方針によります。保育士の資格がなくても、乳児を4人以上預かる保育所では、看護師などのうち1人に限り保育士とみなす特例があるため、0歳児クラスで保育に入ることはよくあります。ただし、担任として扱うかどうかは園ごとに違うため、面接で確認しましょう。

Q. 小児科の経験がなくても保育園看護師になれますか? A. なれます。小児科経験を条件にしていない求人も多くあります。子どもの病気や救急対応について学んでおくと、働き始めてから安心です。

Q. 保育園看護師は医療行為をしますか? A. 注射や点滴などの医療処置はほとんどありません。けがの応急処置や体調不良への対応が中心です。ただし、医療的ケアが必要な子どもがいる園では、たんの吸引などを担当することがあります。

Q. 保育園看護師から病院に戻ることはできますか? A. 戻ることはできます。ただし、医療処置から離れる期間が長くなると、技術面で不安を感じやすくなります。将来病院に戻る可能性があるなら、研修に参加するなどして知識を保っておくと安心です。

まとめ

  • 保育園看護師は、園児の健康管理やけが・体調不良への対応を担う看護師
  • 乳児を4人以上預かる保育所では、看護師などのうち1人を保育士とみなせる特例があり、保育業務を担当することも多い
  • 夜勤がなく日曜・祝日が休みの園が多い一方で、給料が下がることや、1人職場の大変さもある
  • 「大変」「使えない」と言われる背景には、役割のあいまいさや相談相手の少なさがある
  • 入職前に役割や体制を確認し、園の外にも相談先を持つと長く働きやすい

保育園看護師は、看護師の資格を活かしながら、子どもの成長に関われる働き方です。夜勤のない働き方を探している人は、まずは求人を見て、どんな園があるのかを知るところから始めてみてください。

関連記事:看護師を辞めたい人へ|14年働いた元看護師が「続ける・辞める」の判断軸を解説

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