「子育てが落ち着くまで、パートで看護師を続けたい」 「看護師のパートって、時給はどれくらい?」
看護師の資格は、パートでも生かしやすいのが強みです。家庭や体調に合わせて、働く日数や時間を調整しながら看護の仕事を続けている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、看護師のパートについて次のことをまとめました。
- 看護師のパートの平均時給
- パートで働きやすい職場と特徴
- パートのメリット・デメリット
- 扶養や社会保険で気をつけたいこと
- パートの求人を選ぶときのポイント
看護師のパートの平均時給は1,933円
厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、短時間労働者として働く看護師の1時間当たり所定内給与額は1,933円でした。残業代などを含まない、基本の時給にあたる金額です。
1日5時間、週3日働いた場合で計算すると、月の収入は約11万6,000円が目安になります。実際の時給は、地域や職場の種類、経験年数、夜勤の有無によって大きく変わるため、求人ごとに確認してください。
時給が高くなりやすい働き方
- 夜勤のあるパート(夜勤手当や深夜割増がつく)
- 訪問看護や美容クリニックなど、専門性や人手の必要性が高い職場
- 都市部の医療機関
- 経験年数や資格に応じて時給が上がる職場
看護師がパートで働きやすい職場
| 職場 | パートの働き方の特徴 |
|---|---|
| クリニック | 午前のみ・午後のみなど、時間帯を選びやすい求人が多い |
| 病院の外来 | 日勤のみで、週2〜3日から働ける求人もある |
| 病院の病棟 | 日勤パートのほか、夜勤だけのパートもある |
| 訪問看護 | 1件ごとの訪問で、時間の調整がしやすい |
| デイサービス・介護施設 | 日中の健康管理が中心で、比較的落ち着いて働ける |
| 保育園 | 子どもの健康管理が中心で、土日休みの求人が多い |
| 健診・検診 | 採血や問診など業務がはっきりしていて、単発で働ける場合もある |
とくにクリニックや外来は、夕方には終わる求人が多く、子育て中の看護師に人気があります。それぞれの職場の仕事内容は、次の記事でもまとめています。
関連記事:看護師がクリニックに転職するには?メリット・デメリットと向いている人・求人の選び方
関連記事:デイサービスの看護師とは?仕事内容・役割・給料、できる医療行為や「使えない」と言われる理由も解説
関連記事:保育園看護師とは?仕事内容・給料・向いている人、「大変」「使えない」と言われる理由も解説
看護師がパートで働くメリット
- 働く日数や時間を選びやすい:家庭や体調に合わせて調整できる
- 夜勤なしで働ける:生活リズムを整えやすい
- ブランクがあっても始めやすい:短い時間から少しずつ仕事の感覚を取り戻せる
- 委員会や係などの負担が少ない:業務に集中しやすい
ブランクがある人にとって、パートは復職の第一歩として選びやすい働き方です。まずはパートで経験を積み、状況が落ち着いたら常勤に切り替える人もいます。
看護師がパートで働くデメリット
- 常勤より年収が下がりやすい
- ボーナスや退職金がない、または少ない職場が多い
- 研修や昇給の機会が限られることがある
- 急な欠員の穴埋めを頼まれることがある
とくにボーナスや退職金は、常勤との差が大きくなりやすい部分です。将来の収入のことも考えて、働き方を選ぶようにしましょう。常勤の看護師の収入については、次の記事を参考にしてください。
関連記事:看護師の平均年収はいくら?年代別・職場別の違いと年収を上げる方法を解説
関連記事:看護師のボーナスの平均はいくら?何か月分かと1年目が少ない理由、手取りの目安
扶養や社会保険で気をつけたいこと
配偶者の扶養の範囲内で働きたい場合は、年収がいくらまでなら扶養に入れるのか、自分で社会保険に加入する条件はどうなっているのかを確認しておく必要があります。
税金の扶養や社会保険の加入条件、いわゆる「年収の壁」は、ここ数年で見直しが続いています。働き始める前に、勤務先の担当者や配偶者の勤務先、国の最新の情報を確認してください。
時給が高い看護師は、少ない日数でも年収の上限に近づきやすくなります。年末に調整しようとして勤務を減らすことにならないよう、年間の勤務日数をあらかじめ相談しておくと安心です。
看護師のパートの求人を選ぶときのポイント
- 時給だけでなく、交通費や手当の有無
- 1日の勤務時間と、週の勤務日数の希望が通るか
- 子どもの急な発熱などで休むときの対応
- 残業が発生しやすいかどうか
- 社会保険の加入条件と、有給休暇のとり方
面接では、働ける曜日や時間帯、家庭の事情などを正直に伝えておくことが大切です。入職後のすれ違いを防ぎやすくなります。面接の準備には、次の記事を参考にしてください。
関連記事:看護師の転職面接でよく聞かれる質問と回答例、逆質問・服装・マナーと「落ちるサイン」の考え方
関連記事:看護師が子育てと両立する方法、使える制度と働き方の選び方を元看護師が解説
看護師のパートについてよくある質問
Q. ブランクがあってもパートで働けますか? A. 働けます。ブランクのある人を受け入れている職場も多く、研修やフォローの体制を整えているところもあります。応募の前に、ブランクがあることを伝えて、どのような業務から始められるかを確認しておきましょう。
Q. 准看護師のパートの時給は看護師と違いますか? A. 准看護師は、看護師より時給が低めに設定されていることが多いでしょう。看護師と准看護師の給与の違いは、次の記事を参考にしてください。
関連記事:看護師と准看護師の違いとは?資格・業務・給料を比較、准看護師から看護師になる方法も解説
Q. パートでも有給休暇はもらえますか? A. 条件を満たせばもらえます。労働基準法では、雇い入れから6か月間継続して勤務し、全労働日の8割以上出勤した場合に、パートでも勤務日数に応じた有給休暇が与えられることになっています。
まとめ
看護師のパートの平均時給は1,933円で、働く日数や時間を選びやすいのが大きな魅力です。一方で、ボーナスや退職金は常勤より少なくなりやすいため、将来の収入も考えて働き方を選ぶことが大切です。
家庭や体調に合わせて無理なく働ける職場を選び、看護師としての経験を少しずつ積み重ねていってください。パートでの経験は、いずれ常勤に戻るときにも必ず力になります。
